- 発達障害者が障害者雇用で働くと辛いというけど本当なの?
- 発達障害者がまともに働得ける方法を知りたい。
といった悩みや疑問を解決できる記事です。
発達障害者が障害者雇用で働いていると健常者に比べて辛いと感じる時があるでしょう。
そこでこの記事では大手企業に勤める障害者でこぽんが発達障害者が障害者雇用で働くと辛い理由と対策を丸ごと紹介します。
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発達障害者が障害者枠で働くと辛い理由5選
障害者雇用とは、障害のある方が一人ひとりの能力や特性に応じて働けるよう、企業や自治体が「障害者雇用」という制度で、障害のある方を雇用する仕組みです。
配慮を得ながら働くことができるものの、不安や困りごとを抱えながら働いている人もいらっしゃるのではないでしょうか。その理由をご紹介します。
給料が安い
障害者雇用の場合、一般雇用と比較し給料が低くなる傾向にあります。
これは、障害者雇用される場合の多くが、簡単な事務作業や軽作業など職種が限られており、専門性やスキルの求められることが少ない仕事内容が多いことや、心身の負担を考慮し勤務時間を短くしている企業が多いことが要因となります。
また障害者雇用は多くの場合、正社員でなく契約社員や派遣社員といった非正規雇用での就労となり、業務内容も比較的簡単なものが多いために、入社後のキャリアアップや昇給が難しい場合が多いです。
職種によっては人間関係が負担になる
発達障害の方は人間関係を築くことや、コミュニケーションが苦手という方も多いです。表情やしぐさ、関係性など言葉以外の情報を汲み取ることが難しかったり、仕事の指示をもらったときに認識齟齬が発生するといったこともあります。
軽作業など一人で黙々と作業を行う場合もありますが、事務系の職種の場合は職場内でのコミュニケーション、情報連携が必要になります。こういった場合に、上司や同僚とのコミュニケーションエラーや、周囲の人とうまく人間関係を築くことができず、それを負担に感じてしまう場合もあります。
ケアレスミスばかりで周りに迷惑をかける
発達障害の方は注意欠如という特性を持っている場合が多く、注意を持続することが苦手です。特に職場は周囲の人の動きや音が気になり集中しにくい環境に感じる方も多いです。そのため誤字脱字や計算間違い、スケジュール間違いなどといったケアレスミスをしやすい傾向にあります。こういったミスが続くと、周囲に迷惑をかけてしまう経験が積み重なり、自信喪失し仕事を続けることが辛く感じてしまうといったことになります。
仕事を与えてくれず暇になっている
障害者雇用の場合、会社や上司が障害者の方の能力や特性を十分に把握できておらず、適切な仕事量を与えてもらえずに業務時間中暇になってしまうということもあります。
会社としても、障害者雇用の場合は合理的配慮の提供が法的義務として定められているため、心身の負担にならないように、という配慮がこのような状況に繋がっている場合もあります。
また残念ながら、定められた法定雇用率を守るために障害者の方の採用を行っている企業もあり、その場合入社後もサポート体制が整っていなかったり、できる仕事がない状態ということもあります。
職種と病気の特性が合わず働くのが辛い
発達障害の方は、得意なことと不得意なことの振り幅が一般の方と比較し大きいです。そのため、自分の特性と合わない仕事や、自分が興味を持てない内容の仕事内容の場合、働く事自体が辛いと感じてしまいます。また障害者雇用の場合、仕事内容の多くは単純作業やマニュアル通りに進める仕事となるため、ルーティンワークが得意であれば良いものの、決められた内容を淡々と行うことが苦手な方の場合、合わないと感じやすい傾向にあります。
発達障害者に向いている仕事
ここまでの内容を見ると、発達障害を抱えながら働くことに不安を感じる方が多いかと思いますが、特性に合った仕事であればキャリアアップを目指せたり、働きやすい環境で仕事をすることができます。どのような仕事が向いているのかをご紹介します。
エンジニア
発達障害の方は、興味を持ったことへの集中力の高さや、特定の物事へのこだわりの強さを特性として持っている方が多いです。これはシステムエンジニアやプログラマーといったエンジニア職において必要な素質とも重なっている部分となります。例えば、高い集中力により人よりも早くコードを書くことができたり、規則性へのこだわりにより正しくプログラミング作業ができたりといったことがあります。
また他の職種と比較しパソコン作業に集中する時間が長く、コミュニケーションに苦手意識がある方でも
スキルを身に着けられれば、昇給やキャリアアップも目指しやすいというメリットもあります。
軽作業
倉庫での仕分け作業や梱包作業などといった軽作業は、同じ作業を黙々と続けられる人が向いている仕事になります。そのため、発達障害の中でも特にアスペルガー症候群の方に多い、ルーティン化した行動を続けることが得意な方には向いています。また、軽作業も作業が始まると他の作業員の方とのコミュニケーションが発生することは少なく、業務に集中することができます。
清掃業
清掃業は、作業内容がチェック表やマニュアルにまとまっている場合が多く、やることが明確なため作業に抜け漏れが発生しづらい業務です。また軽作業と同様に、同じ場所を清掃することが多い業務のため、ルーティン業務が得意な方や、コミュニケーションに苦手意識があり、一人で黙々と作業をしたいという方に向いています。
働きやすい障害者雇用を見つけるコツ
障害者雇用を行っている企業は増えていますが、障害の程度や特性は人により様々ですし、各企業の業務内容や風土も様々です。自分に合った働き方ができることで、長期就労にも繋がり安定した生活ができます。
障害者雇用で働く際には求人を探す前の事前準備や探し方において、気をつけておくべき点をご紹介します。
やりたい仕事を決めておく
発達障害の方は自分の興味関心が持てる内容であるかどうかで、集中して業務に取り組めるかどうかに大きな差が出る場合があります。自分に合った働きやすい環境で職種や職場環境を見つけるために、まずは自分の特性や得意なこと、苦手なことを棚卸しししておくことが重要となります。
また目指す仕事内容によっては、必要なスキルを身につけるための職業訓練や就労移行支援などといったサポートを利用することも、おすすめです。
配慮してほしい事を明確にする
障害者雇用で働く場合、障害への配慮を受けながら働くことができます。ですが、障害の特性や程度は人により様々であり、どのような配慮が必要であるか、会社側に正しく理解してもらう必要があります。可能となる作業量や勤務時間、また口頭での指示では仕事が覚えづらくマニュアル化されている方が理解しやすい、などを整理しておくと働きやすい環境を見つけやすくなります。
障害者向け求人サイトを使う
障害者の方向けの求人サイトを活用すると、どのような職種で募集があるのかを一覧で確認することができます。やりたい仕事を具体的にイメージすることが難しい場合は、求人サイトを見ながら検討を進めると、やりたい仕事が整理しやすいです。
一人で仕事を探すことに不安がある方は、ハローワークや障害者雇用専門の転職エージェントを利用すると、求人探しにおいてや面接などのアドバイスをもらいながら進めることができます。